水田と稲作 ~作物の身体をめぐる水~
「水と農業」を考えるとき、日本では水田と稲作が主役であるといえますね。
しかし、稲に限らず野菜でも果樹でも、作物にとっては水が「主食」だというのは間違いありません。
土壌からの肥料成分(とくに窒素、リン酸、カリの3要素)も必要ですが
これは、私たちの食事に例えると「おかず」に当たるのではないでしょうか?
なぜ、作物にとって水が主食になるのかと言えば
つまり、光合成の材料だからだといえます。
稲は、晴れた日の日中に、葉や茎で盛んに光合成をおこない
太陽光のエネルギーを受けて、でんぷんと酸素を作り、成長のエネルギーとなるわけですから
水の持っている役割がいかに重要なのかがよく分かりますね。
そのほかにも、稲が育つ田んぼへ水を入れることは、他にも大事な役割があります。
寒さの残る春、風の強い日や、冷える夜間は田んぼに深く水を張り
水による保温効果で苗を守ります。
また、冷夏のときは、柊元に幼穂(ようすい)ができて
花粉の素を作る時期には低温に弱くなってしまうので、いつもよりも深く水を張り幼穂を水で保温してあげます。
猛暑の夏、高温の日が続くときは、穂やモミに障害が出ないように
水を深く入れて稲が暑さで弱らないようにします。
このように、水は稲にとっての優しいお守り役も果たしているということが言えるわけです。
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