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耐用年数の考え方~いくつかの側面から総合的に判断する方法~

設備機器は、数多くの部材で構成され
機器はさらに何種類もの部品の集合体となっています。

これらの部品は、さまざまな外的要因によって違いはあるものの
確実に経年とともに劣化していきます。
また、ライフスタイルの変化によって、陳腐化して使用に耐えられなくなる場合もあります。
個の劣化および耐えられなくなる状態を「寿命」といい
寿命に相当するものが「耐用年数」です。

耐用年数は、いくつかの側面からとらえることで
客観的・総合的な判断ができるようになります。

①物理的耐用年数
腐食や摩耗などが原因で、損傷や破壊がおこり、使用不可能な状態になるまでの期間を言います。
故障が頻繁に起こり、実質的に機能しなくなる状態を含みます。

②社会的耐用年数
技術革新やライフスタイルの変化によって陳腐化して、利便性、快適性、安全性などの面から
満足のいかない状態になるまでの期間を言います。

③経済的耐用年数
ある意味で「社会的耐用年数」とも重なる捉え方で、修理などにより延命して使用するよりも
更新したほうが経済的である場合や、新システムや新機能を持たせたほうが運転効率が上がり
運用面で経済的であると考えられるまでの期間を言います。

④法的耐用年数
法定耐用年数ともいい、固定資産や減価償却費を算出するために、財務省令で定められた
税法上の耐用年数を指します。配管材や設備機器は15年と定められています。


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